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<対戦国研究>
川口能活「サウジアラビアが最も恐れた男の勝負論」
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![戸塚啓](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/7/90/img_37c8e9203c8fa7b898f88a9f8471dbc79774.jpg)
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2017/08/31 16:30
![<対戦国研究>川口能活「サウジアラビアが最も恐れた男の勝負論」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/350/img_fff167074a33f8f6d6df86f95cbf5f58119420.jpg)
考えたくはない。でも、考えなければならない。オーストラリア戦で勝てなかった場合のことを。かつてサウジと数々の激闘を演じてきた守護神に問う。最終決戦で勝つための心構えとは?
実は国内屈指のサウジアラビア通である。
2000年以降の日本代表は、サウジと7度激突している。そのうち5試合でゴールマウスに立ったのが川口能活なのだ。フィールドプレーヤーを含めても最多出場であり、ユース年代からサウジと対戦してきたのだから、歴代3位の国際Aマッチ出場を重ねたGKの肌触りは確かなものがある。
「1992年のアジアユースで、僕らは準決勝で韓国に1-2で負けたんです。サウジはその韓国にグループリーグで4-0、決勝でも2-0で勝ちました。どちらの試合も完璧と言っていい試合内容で、個のスキルはアジアで飛び抜けていました。実際に対戦したのは'96年のアトランタ五輪最終予選の準決勝が初めてで、このチームも攻守ともにスキがなかった。ただ、当時のアジアでは彼らのほうが力は上だったからか、変わったことはしないで正々堂々と戦ってくるイメージがあった。スカウティングと違うことはしてこないので、戦術的にハメやすかったというのはあります」
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