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メジャードラフト会議が終了。注目の“二刀流”はレッズへ。~競技とビジネスをいいとこどりするスターシステムを~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2017/07/05 16:30
打っては約140mの本塁打を放つ。スポーツ・イラストレイテッドでは「新時代のベーブ・ルース」と紹介された。
メジャーの2017年新人ドラフト会議が6月14日、終了した。公式戦の真っ只中でありながら、3日間にわたって開催され、全30球団が40巡目(補足指名権を含む)まで、計1215人を指名した。
最も注目を集めていたハンター・グリーンは、レッズが1巡目、全体2位で指名した。グリーンは、最速102マイル(約164km)の快速球を持つ右腕投手としてだけでなく、攻守に秀逸な遊撃手としても評価される才能の持ち主。日本ハム大谷翔平並みに「二刀流」が可能な選手として、ドラフト前から雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」の表紙を飾るなど、その名前は全米中に知られていた。しかも、'06年にメジャー機構が野球人口拡大のために創設した「MLBアーバン・ユース・アカデミー」(カリフォルニア州コンプトン)の出身。機構側にとって、地道な青少年育成プログラムの存在意義を示すうえでも、絶好のモデルケースとして脚光を浴びた。