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3冠達成のハミルトンが持つ“勝者のマインド”。~頭脳派のロズベルグとは違う、勝負師ぶり~
text by
今宮純Jun Imamiya
photograph byGetty Images
posted2015/11/12 08:00
3度目の戴冠で憧れの存在であるセナと並んだハミルトン。通算勝利記録も43に伸ばした。
ハミルトンが第16戦アメリカGPで2年連続3回目のタイトル獲得を決めた。3冠以上の王者はこれまで9人、彼が10人目となる。イギリス人としては'60年代末から'70年代初頭に活躍したJ・スチュワート以来、「歴代グレート・ドライバー」の仲間入りだ。
'50年から32人がワールドチャンピオンになっているが、その半数16人は1回だけ。2回制覇したのは6人、チームとマシンに恵まれ達成できた。しかし3回獲得となると、ドライバー自身に強い個性や烈しい意欲、高度な技量がそなわっていなければできない。
ハミルトンは少年カート時代から「セナが僕のアイドルです」と言っていた。'85年生まれの彼はリアルタイムでセナのレースを見る機会は少なくても、10歳の'95年からマクラーレン・チームに将来性を見こまれ、後に“育成プログラム”に加わり、R・デニス代表らスタッフたちから直にセナのことを聞きながら育った。