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ロシア問題の余波。~上位争いに影響がある競技はどれ?~
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byAFLO
posted2016/08/12 09:00
男子走り高跳の衛藤は、2年前に記録した2m28の自己記録を1センチ更新し、リオへの切符を掴んだ。
ロシアのドーピング問題は、ロシア選手の全競技出場禁止とはならなかったものの、東側諸国の、いわゆる「ボイコット」となった1984年ロサンゼルス五輪以来となる、有力選手の欠けた五輪という事態を招くことになった。中でも陸上競技は、国外を拠点として国外でドーピング検査を受けていた選手以外は出場禁止となった。結果的に、出場が認められたのは米国を拠点に活動していた女子走り幅跳のダリア・クリシナだけで、事実上、ほぼ全面的な出場禁止となった。ロシアの選手が出場しないことで、どの種目で、上位争いに影響があるのか、その内容を詳しく見てみたい。