Before The GameBACK NUMBER
ビデオですべてがわかるのか。~審判には、本人の意図を含めた「本質」を見る目が必要~
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byGetty Images
posted2016/07/04 12:00
全米オープンでメジャー初優勝を果たしたジョンソン。昨年は最終日に惜しくも優勝を逃していた。
今年の全米オープンゴルフはダスティン・ジョンソンがトータル4アンダー、2位に3打差をつけて初のメジャー制覇を果たしたが、最終日にジョンソンのペナルティの裁定を巡る不手際が勃発。ツイッターでは他のプレーヤーも巻き込む大騒ぎとなった。
ジョンソンが5番のグリーン上でパーパットを打とうと構えたときにボールが微妙に動いてしまった。ルール上はプレーヤーがボールの動く原因を作った場合は1罰打だが、競技委員に確認した結果、その場ではジョンソンに責任はないとされパーでホールアウト。ところがこの映像を見ていた他の競技委員が「ペナルティでは?」と疑問を呈し、ホールアウト後に再度、裁定を行うことを決定。12番に入る直前に、本人にもペナルティの可能性が通告された。