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梁勇基が葛藤する仙台愛と出場機会。
中村憲剛の一言にも心を動かされ。
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byJ.LEAGUE
posted2018/12/28 08:00
仙台のバンディエラ、梁勇基。彼がどんな決断をしても、誰もそれを責めることはできないはずだ。
仙台でタイトルが欲しい、しかし。
複数年契約の最終年が終わり、シーズンオフは体を休めて、一度頭をしっかり整理して考えるという。すでに仙台から誠意ある契約更新の提示を受けているが、締め切り時点(12月21日時点)ではまだサインはしていない。簡単に出せる答えではないのだろう。
初々しさが残る22歳で黄色のユニフォームに袖を通し、J2時代はJ1昇格だけを目指して254試合も費やした。それだけにいまJ1で戦い続ける仙台への思い入れは強い。
「このクラブでタイトルがほしい。それが一番の望み」
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こう話していたのはちょうど1年半前。しみじみと話す言葉には、クラブへの深い愛情がにじみ出ていた。一方で、プロフットボーラーとしてのプライドも隠そうとしない。
'19年1月7日には37歳を迎える。静かに闘志を燃やす男のモチベーションは、高まるばかり。新シーズンも結果を求めて、もがき続ける。