八村は、すべてのツールを持つ選手。

「数字（スタッツ）がそれほどよくなくても、ポテンシャルがあることは見ればわかった。

　彼はほかの選手がうらやましがるようなサイズを持っている。みんな、彼のようなウィングスパン、彼ほど大きな手、彼のような大きな体格を持ちたいと思っている。試合でも、毎回できるわけではなくても、いいプレーを見せていた。いい感じのジャンプショットがあって、ポストムーブもできて、いいリバウンダーだ。

　バスケットボールを少しでもわかっている人が彼のプレーを見たら、持てるものすべてがひとつになってプレーできるようになったらスターになるとわかると思う。彼はすべてのツールを持っているからね。今はまだ、それをすべて使えていないだけだ」（ガードナー）

強豪ゴンザガ大のエースとして。

　八村にとって3季目となるNCAAシーズンが開幕して約2週間。八村は開幕戦のアイダホステイト大戦でいきなり自己最多の33得点をあげるなど、チームのエースにふさわしい活躍を見せている。

　単に数字をあげているだけでなく、ディフェンスの動きを見ての判断力や、攻撃のバリエーション増加、タイミングをずらしてのシュートなど、確実に昨季より高いレベルでのプレーを見せている。

　その八村にとって、シーズン最初の大きなチャレンジとなるのが、11月19日からマウイで行われるマウイ・インビテーショナルだ。

　この時期のアメリカは、感謝祭前後で、各地で多くの小規模トーナメントが開催されているのだが、マウイ・インビテーショナルはその中で最も注目されているトーナメントだ。

　何しろ、現在注目度ナンバーワンのザイオン・ウィリアムソン（201cm、129kg）ら有望1年生軍団のデューク大を筆頭に、注目チーム、注目選手が揃っているからだ。

　その真只中に、八村もいる。

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