おじさんのスポーツから脱却を。

　ゴルフ界のスター選手だって、ほとんどが裕福な家庭の出身ではありません。日本に定着してしまった「ゴルフ＝一部の人だけのスポーツ、おじさんのスポーツ」という幻想からそろそろ脱却したいですよね。

　アメリカでは歌手のジャスティン・ビーバーがゴルフを楽しんでいる姿をSNSにアップしたり、バスケットボールNBAのスター、ステフィン・カリーが下部ツアーに本気で参戦したりしている。野球の大リーグだって、ほとんどの選手がゴルフ大好きです。

　日本でも俳優さん、タレントさん、スポーツ選手など、多くの人がゴルフにはまっているんですけど、それをみんな公にしないだけ。僕の周りではどんなに忙しい人だって時間を見つけてやっていますし、「これができなくなったら終わりだな」という言葉をよく耳にします。それを聞くたびに、何歳になっても体が健康でさえあれば、いつでも、どこでも、一人で追求できる、楽しめるスポーツとしてはゴルフが一番ではないかなあと思います。

　日大アメフトの問題、アマチュア・ボクシング界の問題、そして、体操界の問題と、最近は人と人とのトラブルを大きく煽り立て、関わった人たちの人間性をおもしろおかしく報じて、結局、真実がどこにあるのかは伝わってこないというニュースが多い気がします。

　そんな中で、木村さんや原さんの件は本当に嬉しかった。こういうことをきっかけに、人々がゴルフを、これまでと違ったイメージで見てくれる日がくればいいなと願っています。