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遠藤航「僕らリオ世代が中心に」
森保Jで念願のボランチ定着なるか。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2018/09/13 11:30
長谷部誠の代表引退表明で、ボランチと主将候補の発掘は森保ジャパンのテーマとなる。遠藤航はその両方を満たせる存在だ。
最後はキャプテンマークを任され。
それでも、森保監督は遠藤を第1ボランチに置くつもりではないだろうか。
青山は現在32歳、4年後、カタールW杯で主力として計算するのは難しいところだ。森保監督としては自分の理想とするサッカーをピッチ上で体現し、どんな相手でも対応できるボランチを育てておかねばならない。
その中で遠藤は前述の通りセンターバックやサイドバックでプレーしてきたし、アンカーもこなせるほどの守備力を持っている。W杯主力組の柴崎岳、攻撃力の高い大島僚太や井手口陽介と組んだとしても彼らの特徴を活かしつつ、自分の良さを発揮することができるだろう。パートナーを選ばず、プレーできるところが強みだ。
さらに、コスタリカ戦で青山が巻いたキャプテンマークを、いずれ引き継ぐ存在としても遠藤に期待しているのではないか。ボランチの交代を遠藤ではなく、青山に代えて三竿健斗を入れたのは、「最後はお前が仕切れ」というメッセージでもあるだろう。
「今日、結果を残せたのはよかったです。でも、これを続けないと意味がないですし、強い相手に対してもいいプレーをしないといけない。まだまだ満足はしていないです」
リオ五輪でチームを解散する時、「次はA代表で」と、みんなで誓い合った。
あれから2年、その時の約束を彼らは果たし、遠藤はボランチとしてのポテンシャルの高さをしっかりと示した。レギュラーの尻尾を掴みかけている今、中軸となり、キャプテンマークを腕に巻く日が意外と早くやって来そうだ。