話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
札幌が強い! 自信深まる攻撃陣。
「ACLは自分たちの手の中にある」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE
posted2018/09/04 07:00
ペトロヴィッチ監督のもとで才能を開花させている札幌の選手たち。今の順位はもはやサプライズではない。
3位の勝ち点ラインは下がりそう。
「この順位(4位)で戦えていることが選手のモチベーションになるし、チームの意識も上がっている」
都倉は、チームの士気が上がっているという。
ACL圏内となる3位のここ数年の勝ち点ラインは、2017年のセレッソが63点、2016年の鹿島は59点、2015年のガンバ大阪は63点だ。勝ち点63を目安とすると現在41点の札幌は、あと22点が必要になる。
残り10試合で7勝2敗1分けという高い勝率が必要になるが、今年は上位で激しい潰し合いがあり、最終的には'16年の鹿島の時のように上位の勝ち点ラインが下がる可能性がある。対戦相手は次戦が川崎、そして鹿島、鳥栖と嫌な相手がつづく。11月には仙台、浦和、そして最終戦は現在首位の広島と戦う。
札幌の「黄金期」の始まりになるか。
「ACLは、自分たちの手の中にずっとあると思っています。自分たちのやるべきことをまっとうした試合は基本的に負けていない。これからもみんなが責任感をもってやることで取りこぼすことはないと思います」
都倉は自信たっぷりにそう言った。
最終コーナーを回った時、上位争いの経験のないチームは、プレッシャーや緊張のために硬くなる可能性が高い。そうなった時、圧倒的なストロングポイントと複数の武器を持っていると多少は気持ちに余裕を持って戦うことができる。
それができればACLの尻尾をつかまえることはもちろん、クラブの「黄金期」の始まりといえるシーズンになるかもしれない。そのくらい札幌は今も成長し、強さを見せている。