対等の目線は常に大切に。

　人間の欲求が高まるのは必然的なものです。その高まる欲求に我々は応えなくてはなりません。かつて、棒高跳びのセルゲイ・ブブカが毎年、少しずつ世界記録を更新したように、少しずつ刻みながら年々バージョンアップしていきたい。

　もちろん、私は決して万能ではありません。すべての人たちに受けようとは思っていません。ただ、原理原則を大事にし、当たり前のことは当たり前に行い、自然に逆らわないようにしています。

　行政に対してもホームタウンで存在しているうちは、行政のサポートを受け続けるだけの存在ではあってはならないし、いい意味でウィンウィンの関係でありたいと考えています。船橋や千葉にとってジェッツは絶対に必要で、ジェッツにとっても行政のサポートは絶対的に必要、というように。

　7年前、チームが潰れそうな時にジェッツの経営理念として、パートナーのみなさんの協賛価値を向上させますと宣言していますが、そこはこれまでブレずにやってきました。

　我々の力がどのくらいで、協賛価値とジェッツがいただいているお金のバランスはどうなのか、常に客観的に意識しています。

（参考：https://chibajets.jp/files/user/pdf/mediareport.pdf#search='%E5%8D%83%E8%91%89%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%84+%E5%BA%83%E5%91%8A%E6%8F%9B%E7%AE%97%E7%99%BA%E8%A1%A8' ）

　ファンに対してもそうですが、そういった対等の目線は常に大切にしていきたいと思っています。

（構成・石井宏美）