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もしスタメン変更があるとしたら。
西野監督、ポーランド戦の秘策は? 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

posted2018/06/28 12:00

もしスタメン変更があるとしたら。西野監督、ポーランド戦の秘策は?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama/JMPA

ポーランド戦前の記者会見での西野朗監督。その表情は、笑顔なく、油断なく……非常に安定したメンタルを感じさせた。

キャプテン長谷部誠は温存か?

 試合が行われるボルゴグラードは、連日30度以上の暑さに包まれる。

 西野監督は「ボールをしっかり有効に使う、走らせる」と語り、「いまは共通した戦術で動きが取れているので無駄がない。明日もそういう形で進めていかないと、後半から疲弊してくるかもしれない」と続けた。そのうえで、「戦況を見ながら試合を進めていかないといけない」とも明かす。

 注目はスタメンだろう。

 日本代表のトレーニングは冒頭15分のみの公開が基本で、戦術的なメニューは確認することができない。そのなかで、キャプテン長谷部誠が温存されるといった情報が漏れ伝わっている。

「相手以上のスピリットを持って戦わないといけない」

 大会前の段階では、西野監督はターンオーバーに否定的だった。

 2試合を戦ってきた疲労は気になるが、勝点4をつかんだことによる勢いもある。日本の立場を客観的にとらえても、スタメンの大幅な入れ替えは考えにくい。

 もちろん、準備はしているはずだ。

 ロシアW杯に臨むにあたって、西野監督は「バックアップメンバーのコンディションほど大事なものはない」と言葉に力を込めている。

「複数の選手がバックアップから試合に出て、スタートメンバーとコンディションが合わないというのが、チームにとって一番ウィークになってしまう状況。コンディションには本当に注意しないといけない」

 8年前の南アフリカW杯では、当時の岡田武史監督は第2戦と第3戦の間に練習試合を組んでいる。バックアップメンバーのために用意したもので、「ゲーム感覚の無い選手も多いので、感覚をつけさせておきたかった」と説明した。

 西野監督はポーランド戦を「消化試合ではない」と位置づけ、「相手以上のスピリットを持って戦わないといけない」と選手たちを引き締めているのだ。

【次ページ】 「細部のところでどう流れを手繰り寄せるか」

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