松山英樹、勝負を決める108mmBACK NUMBER
全米OP前、松山英樹の口調に変化が。
「気持ちだけは前向き」とは?
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph bySonoko Funakoshi
posted2018/06/14 14:30
練習ラウンドも、松山英樹の表情は悪くなかった。全米オープンへ向けて順調なステップを踏めているということなのだろう。
明るい表情、明るい口調に期待しつつ。
「フェアウェイは広いですけど、外したら大変なことになる。フェアウエイに行ったら、その次が大事になる。(グリーンを)外したらアプローチが大事になる。すべてが上手くいかないと勝てないと思うけど、そんな完璧なゴルフはできないと思うので、本当にひとつひとつ無駄のないようにやっていきたい」
勇み過ぎず、意気込み過ぎず、「その場その場で、ベストの選択肢ができたらいいんじゃないかな」。
できることを着実に行なうことにベストを尽くす。それは、昔から松山が心掛けてきた「今、できることをやる」に回帰する。
原点に立ち戻った中、かつて丸山が小さな光を見出してリーダーボードを駆け上ったように、松山も見出した光を誘導灯に変えて道を切り開く。
そして、明るい表情、明るい口調は、その小さな光が見えてきていることを示唆しているのではないか。
そんな期待を抱きつつ、木曜早朝のティオフを待とうと思う。