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部活週休2日制に都立の強豪校は?
「夏休みにまとまった休みは無理」
posted2018/04/06 16:30
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
Getty Images
桜はだいぶ舞い散ってしまったが、入学シーズンである。ドキドキした表情で新たな学校へと通うティーンエージャーの姿を見ることも多い。
そんな中で、最近話題になっているのが、部活の“ブラック化”だ。運動部に限らないが、部活に休みがなく、長時間の練習が日常化しているというもの。自分の学生時代を思い出して、部活一色だったな、という人も多いのではないか。
「僕が高校の頃……休みなんて、年末年始の4日間くらいあればいい方でしたね(笑)」
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数年前、ある強豪サッカー校出身の有名人が話してくれた笑い話だ。少し“盛ってる”可能性はあれど、練習すればするほど強くなるという発想は、今でも根強い。
ただこれから中学・高校生活を送る世代にとっては、完全に「昔話だな~」と語られるのかもしれない。
2018年3月、スポーツ庁で決まった「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」。特に注目されたのは中学・高校について「部活は週当たり休養日を2日以上設ける」という点だった。またこれに加えて1997年に設定された「運動部活動の在り方に関する調査研究報告書」の「平日の練習は2~3時間、土日は3~4時間が望ましい」という点にも注目が集まっている。
都立のサッカー強豪校を直撃。
聞いてみたかったのは、現場の意見だ。例えば今回のガイドライン導入で影響を受ける野球やサッカーの強豪公立校は、今回のガイドラインについてどんな風に考えているのだろうか。
そこで向かったのは、都立東久留米総合高校。全国高校サッカー選手権4度の出場を誇る都内屈指の強豪校で、前身の都久留米高は川崎フロンターレの中村憲剛の母校としても有名だ。人工芝のグラウンドを作るなどサッカーに力を入れる一方で、平日の練習時間は18時頃までと決めている。
いわゆる「公立の星」である同校だが、昨年度まで監督を務めた齋藤登氏(現東京都サッカー連盟ユースダイレクター)に、「週休2日、1日2時間」という今回のスポーツ庁の決定についてどう思うのか、そして部活のありかたが変わるのかを聞いてみた。