「25歳、年齢的には遅くないかな」

　20歳の頃、Jリーグアウォーズで同世代のネイマールやバランの名を挙げ、彼らに近づかないと、と述べ世間を驚かせた。

　その思いは、今も変わっていない。

「自分が掲げている、到達したいという場所、今はその2つ手前にいるイメージです。あと壁が1つ、2つある。25歳、年齢的には遅くはないかな。自分はどんな相手でも負けたくない。バルサと引き分けて満足していれば、そこで自分で成長を止まらせてしまう。まだまだ上はいるけど、一歩ずつアプローチしているという感覚はあります。2つの壁をのりこえて、そこに行かないと。彼らと、対等に戦わないと」

　いつかのカンプノウの3階席、遠くから眺めたその世界はやがて日常になった。

　2018年の柴崎岳が描く到着地はどこなのか。そこへと続く長い道を、柴崎はしっかりと歩み続けている。

（Number947号『柴崎岳「苦難を経てこそ」』より）

Sports Graphic Number 948

僕らは本田圭佑を待っている。

日本代表と本田圭佑
'09年オランダ戦
'10年南アW杯カメルーン戦
'14年ブラジルW杯コートジボワール戦
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