フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
サフチェンコ&マッソが悲願の金!
ドイツのペアとして66年ぶりの快挙。
posted2018/02/16 11:10
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Getty Images
2月14日にフィギュアスケート個人戦はペアから開始され、15日に最初のメダルが授与された。
優勝したのは、ドイツのアリオナ・サフチェンコ&ブルーノ・マッソだった。
SP4位から挽回し、悲願の金メダルを手にした。銀メダルは中国のスイ&ハン、銅メダルはカナダのミーガン・デュハメル&エリック・ラドフォードが獲得した。
「ユヅルにできたから、自分もできる」
SPでサフチェンコ&マッソは、マッソがサイドバイサイドジャンプを2回転にしてしまい、4位というスタートだった。だがフリーであ完璧な演技を滑り切って歴代最高スコア159.31を出して、総合235.90で逆転優勝となった。
「(4位になった)昨日ある人から『ユヅルは2017年世界選手権で5位か6位から逆転優勝した。彼にできたのだから、あなたたちにもできる』とメールが来た。私は、そうだ、という気になりました」とサフチェンコは、会見で勇気づけられた理由を明かした。
前のパートナーと5度の世界タイトル。
アリオナ・サフチェンコは、もともとウクライナ出身のスケーターである。2002年ソルトレイクシティオリンピック出場後、パートナーのスタニスラフ・モロゾフが腰の負傷を理由に競技活動を休止することになり、新しいパートナーを探し始めた。2003年にドイツのロビン・ゾルコーヴィと新たにパートナーシップを組んで、ドイツにトレーニング本拠地と国籍を移した。
2006年トリノオリンピックで6位となった後、サフチェンコ&ゾルコーヴィは2008年から2014年の間に5回世界タイトルを手にした。だがオリンピックでは2010年、2014年ともに銅メダルに終わっていた。