崔英一の名言
試合中試合後を問わず、たくさんブーイングを浴びせられた。カメラマンも私を狙って、どんな反則をするのかを撮っていた。ストッパーとしては光栄だよ。相手から嫌がられているんだから。
崔英一(サッカー)
2018/02/13
1997年のフランスW杯アジア最終予選でおこなわれた日韓戦において、韓国代表の主将である崔は3バックの一角、ストッパーとして三浦知良を徹底的にマークした。三浦にボールが渡ればバックチャージも辞さず、プレースキック時の位置取りではユニフォームを掴み、胸をどつき、肘鉄を叩き込んだ。ふだんは冷静な三浦も激昂し、ファンも怒りのブーイングを浴びせた。崔が三浦をチャージした際に、崔の膝が三浦の臀部を直撃し、尾てい骨を骨折。この怪我が原因でパフォーマンスを落とし、ワールドカップ直前で三浦は代表から外されたのである。だが、崔は「ミウラのケガ? 知らないね。そんなに大したことはないだろう。それに日本は結局ワールドカップに行ったじゃないか」と、韓国では“ミウラの影”と讃えられた男は何食わぬ顔で語った。
Number561号(2002/10/24)