フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
フィギュア全米選手権で波乱が!
ワグナーとブラウンが平昌五輪逃す。
posted2018/01/10 17:00
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
USA TODAY Sports/reuters/AFLO
1月7日、カリフォルニアのサンノゼで開催されていた全米選手権が終了。男女シングル、そしてアイスダンスの3種目でサプライズがあり、予想外の展開となった。
女子の最大のサプライズは、2016年世界選手権銀メダリストのアシュリー・ワグナーが4位に終わり、平昌オリンピックの代表からもれたことだろう。
全米選手権では過去7シーズンの間に3度タイトルを手にし、5回表彰台に上がったベテラン選手である。
珍しく、採点への不満を口にしたワグナー。
SP、フリーともジャンプの回転不足などもあったが、本人はフリーの演技後に「私はパフォーマーなのに第2マーク(表現などの5コンポーネンツ)が出なかったことには怒りを感じている」「回転不足を厳しくとるのは納得できるが、全体を通して公平だとは感じられなかった」と、採点に対する不満をはっきりと口にした。
ワグナーは4年前の全米選手権でも4位に終わったが、あのシーズンはGPファイナルでメダルをとったことなども考慮され、3位だった長洲未来を押さえてソチオリンピックの代表に選ばれた。
だが今シーズンのワグナーはスケートカナダ3位、スケートアメリカは怪我で棄権。USFSA(全米フィギュアスケート協会)は、女子のトップ3人をそのまま平昌オリンピックに送ると発表した。
ワグナーもその後ソーシャルメディアを通して代表の3人を祝福し、「私は応援団に回る」と結果を潔く受け入れた。