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イチロー移籍先はアスレチックス!?
GMが話した「ノーコメント」の真意。
posted2017/11/24 11:40
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
メジャー30球団の編成責任者が集うGM会議が13日から16日にかけてフロリダ州オーランドで行われた。
日本ハムの大谷翔平がポスティングシステムを用いてメジャー挑戦を表明したこともあり、日米のメディアはこぞって二刀流容認の姿勢、二刀流育成プランの有無を編成責任者に問うた。
その一方でドジャースからFAとなったダルビッシュ有を始めFA選手の市場動向、マーリンズがトレードの基本方針を固めた59本塁打、132打点の二冠王、ジァンカルロ・スタントンの去就、ヤンキース新監督の人選等、各球団のファースト・プライオリティーと言える検討事項は尽きることはなかった。
それと同時に“44歳の外野手の名前が出る時期ではない”と思っていた。それでも大谷、ダルビッシュに対する各編成担当責任者の思いを探りながら、イチローに対する評価を聞くことも必ず付け加えた。
「彼がプレーを望むなら、それは叶うと思います」
「44歳で25人のロースターに入ることは可能か?」
「ベテランをチームに入れることの有効面は?」
正中堅手のローレンゾ・ケインがFAとなったロイヤルズのデイトン・ムーアGMは「イチローに限界はないのではないでしょうか。彼が望めばプレーは出来るのではないでしょうか。私が見てきた中で指折りの選手です」と、敬意を払った。
今季、引き分けを挟まずに22連勝のメジャー記録を作り、102勝を記録したインディアンスのマイク・チアノフGMも「良い身体の状態をしっかりと保っていますよね。ハイレベルのパフォーマンスも維持できている。彼がプレーを望むなら、それは叶うと思います」と発言。44歳の実年齢に対する固定概念を気にする様子は感じなかった。