話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
イッペイ・シノヅカ22歳の逆輸入。
ロシアと日本、マリノスへの想い。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byGetty Images/J.LEAGUE
posted2017/10/20 07:00
G大阪戦では藤春廣輝相手に果敢な突破を仕掛けるシーンもあったシノヅカ。日本にいないタイプのアタッカーとなれるか。
「これから帰化申請を考えつつ……」
「ただ……いずれ日本代表に選ばれるような選手になりたいという夢は変わらないです。これから帰化申請も考えつつ、マリノスで個人で打開できる選手になって結果を出しつづけていきたいと思っています」
5年前、モスクワ市内のレストランでシノヅカを含めて数名で食事をした。大人たちに囲まれる中、周囲に気を配りつつ、遠慮がちに食べていたのが印象的だった。
日本の優しいマインドを持ちながら顔つきは精悍になり、プレーは海外仕様だ。
果たして齋藤学不在の右サイドは、「イッペイ・シノヅカ」の指定席になり得るか。
母親の母国でプロサッカー選手としての歩みを始め、父親の故郷でキャリアを飛躍させようとしている22歳の挑戦が始まった。