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ブンデスのスポンサー戦線に異常が!?
18クラブのメイン企業を総チェック。 

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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posted2017/07/09 09:00

ブンデスのスポンサー戦線に異常が!?18クラブのメイン企業を総チェック。<Number Web> photograph by AFLO

バイエルン・ミュンヘンの胸には、燦然と「T」のマークが輝いている。IT時代の象徴的なクラブの1つと言えるだろう。

近い将来、漢字が胸に入る可能性があるクラブも?

<ブレーメン>

ヴィーゼンホフ(精肉加工)
年間スポンサー料:650万ユーロ 契約満了:2018年

 '12年夏から精肉加工会社がメインスポンサーを務めているが、近い将来、ユニフォームの胸に“漢字”が刻まれるかもしれない。ブレーメンが今夏、中国代表のFWチャン・ユニンを獲得したからだ。抜け目のないフロントは返す刀で、中国のオンラインゲーム会社とスポンサー契約を締結している。

<ボルシアMG>

ポストバンク(金融)
年間スポンサー料:650~900万ユーロ 契約満了:2020年

 ポストバンクがメインスポンサーとなった'09年夏以降、チャンピオンズリーグに出場するなど成績は右肩上がり。当初の契約は2年間(プラス2年のオプション付き)ながら、更新に次ぐ更新で、'14年4月に2020年までの長期契約を結んだ。年間スポンサー料は成績によって変動する。

<シャルケ>

ガスプロム(エネルギー)
年間スポンサー料:2000~2400万ユーロ 契約満了:2022年

 ライバルのドルトムントとは対照的に、外国企業とパートナーシップを結んでいる。年間スポンサー料は、タイトルの有無などチーム成績に応じて変動。ガスプロムはロシアの国営企業であり、ウクライナ情勢が悪化した際には契約打ち切りが囁かれたが、昨年5月に'22年6月までの契約期間延長に至っている。

<フランクフルト>

インディード(情報通信)
年間スポンサー料:670万ユーロ 契約満了:2020年

 イタリア・フィアット傘下の自動車メーカー『アルファ・ロメオ』、ピルスビールで有名な『クロムバッハ』を経て、今シーズンからアメリカに本社を置く情報通信会社がメインスポンサーに。アメリカ市場の開拓を目論むクラブ側、欧州屈指の経済都市に魅力を見出している企業側の利害が一致し契約に至った。

<レバークーゼン>

バルメニア(保険)
年間スポンサー料:600万ユーロ 契約満了:2020年

 以前のメインスポンサーは韓国企業の『LGエレクトロニクス』。韓国代表のソン・フンミンが所属していた縁で、'13年8月に3年契約を結んだ。'16-'17シーズンよりレバークーゼンから25キロ離れた都市、ヴッパータールに本社を構える保険会社とパートナーシップを結んでいる。

【次ページ】 下位でもエミレーツ、フォルクスワーゲンなど大企業が。

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