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ダルビッシュが先輩・清原へエール。
「僕がやれることは何でもします」
posted2017/06/28 18:00
text by
鈴木忠平Tadahira Suzuki
photograph by
Yukihito Taguchi
米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が覚せい剤取締法違反で有罪となった清原和博氏の復帰をバックアップすることを、Number930号「清原和博『告白』」の記事で正式表明した。
現在、メジャー6年目のシーズンを戦っている真っ只中であり、たとえ球界の先輩とはいえ、有罪判決を受けた人物について、現役トップ選手がコメントするは容易な決断ではない。それでもダルビッシュは昨年2月の逮捕後に個人的にメッセージを送っていたことを明かし、清原氏の現在と今後へ向けての真っすぐな思いを語った。
「周りが何を言おうが、僕は何でもサポートしますし、やれることがあれば何でもやります」
これは昨年、逮捕された直後の清原氏へダルビッシュが送ったメッセージである。元スター選手の逮捕劇で日本中に衝撃が走る渦中、そうした行動に出た理由とは何か。そもそも、清原氏とはどういう関係を育んできたのか。
2人の出会いは、初対戦のデッドボールから。
20歳近くも歳の離れた2人が初めて接点を持ったのはダルビッシュが日本ハムに入団して2年目の2006年、オリックス戦だったという。
そこで清原と初対戦すると、最初の打席でいきなりデッドボール。ところが2人の絆はそこから生まれたという……。
自らの思いをストレートに表現し、自分らしい生き方を貫くことで知られるダルビッシュは、罪を犯した者に対する自身の考え方も明かしている。
現役メジャーリーガーが清原と日本球界に送った異例のメッセージ――その延長線上には、現代の日本社会への疑問も投げかけられていた。
Number930号「清原和博『告白』」にて掲載された記事「ダルビッシュ有『誰だってミスをする確率はある』」では、彼の申し出に対して清原が「ありがとう」と答えたエピソード、そして彼がアメリカで学んだ「セカンド・チャンス」に関する考えを述べています。さらに、清原の復帰に関する重要な指針も……続きは是非Number本誌にてご確認下さい!