沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
ヴィクトリアマイルはルージュに◎。
元世代No.1馬と気鋭調教師のコンビ。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2017/05/13 08:00
ルージュバックは戸崎圭太にとっても思い入れの強い馬である。この馬を無冠で終わらせていいとは思っていないはずだ。
サラブレッドは、年齢が上がると適正距離が短くなる。
前走の金鯱賞は、1番枠からの発走だったので、ある程度前のポジションをとりに行ってレースを進めた。直線で前が塞がって不完全燃焼の8着に終わったが、序盤からエンジンをふかし気味に進めながら力を溜める競馬ができたことは、マイル戦を迎えるにあたってプラスになるはずだ。
本稿で繰り返しているように、競走馬というのは馬齢を重ねると距離がもたなくなることがままあるのだが、それを逆手にとり、昨年以上の結果を出してくれそうな気がする。
大竹調教師がGIトレーナーになるのは今週か。
昨年2着だったGI2勝馬のミッキークイーンも確実に勝ち負けになるだろう。上位入着馬にリピーターが多いことも心強いデータだ。
また、良績を残す傾向のある4歳馬に、先に挙げた騎手たちが乗って出てくるのは、蛯名のデンコウアンジュ、北村のフロンテアクイーンの2頭。
ということで、結論。
◎ルージュバック
○ミッキークイーン
▲レッツゴードンキ
△フロンテアクイーン
×デンコウアンジュ
注アドマイヤリード
ルージュバックの大竹調教師についても何度かここに書いたが、「レース中の故障発生は調教師の責任。騎手の制裁点と同じように、調教師にもペナルティーを科すようにしてもいいと思う」など、とても面白い話をしてくれる。いつかはGIトレーナーになるだろうが、それが今週末かもしれない。
気鋭のトレーナーと、ナイスガイのリーディングジョッキーの笑顔が弾けるか、スタートが楽しみだ。