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なぜ中日はこんなに弱くなったのか。
日本ハムの苦境とは全く意味が違う。 

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伊藤哲也

伊藤哲也Tetsuya Ito

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photograph byKyodo News

posted2017/05/02 11:00

なぜ中日はこんなに弱くなったのか。日本ハムの苦境とは全く意味が違う。<Number Web> photograph by Kyodo News

勝利が遠く、なかなか盛り上がらないベンチ内。うつむき引き上げていく森監督(右から2人目)。憎らしいほど強かった中日は戻ってくるか?

中日の低迷と日本ハムの低迷は意味が違う。

 若手に'13年の最下位時の経験を積ませたことで、いわばその「下地」を作ったわけだ。

 中日同様に今季の日本ハムは低迷しているものの、その中身は違う。

 栗山監督は「名前では使わない」と断言。積極的に若手を使うことは、フロントと一体となった数年先のチーム再構築が見え隠れする。

 今やFA補強がほぼ皆無の中日にとっても、ドラフトに主眼を置き一軍の積極的な若手起用で育成する日本ハムのスタイルは理想系のはず。

 京田陽太、小笠原慎之介、高橋周平、溝脇隼人、鈴木翔太、柳裕也……。

 今のチーム状況で、外国人選手をフル稼働させてもチームに未来はない。若竜たちが躍動すれば、同じ低迷でも必ずや未来への投資になる。

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