先発の軸は、菅野、則本、石川あたりで……。

――残りのメンバーを考えると、先発は菅野、則本、石川あたりが軸になりそうですね。

「当然、そこもまだ何も決めてはいませんけどね。先発は3回でしょう。3回で2、3点リードしたら、そこから守らなければいけない。それほど継投が難しいし、大事になる。

　試合の終わりにやられるのは悔しいじゃないですか。一番、嫌ですよね。先にやられるのは仕方ない。リードした試合を落とすのが一番、嫌なんです」

――4人目の先発候補は藤浪あたり？

「藤浪については、選考の段階で立ち上がりの悪さとか色々と意見も出ました。でも彼はモノが違うと思うんです。だからジャパンの舞台に立たせて、そこでアイツの力が出たら日本の野球界の財産にもなる。

　2月22日から宮崎に入って、開幕までに5試合ほど試合をします。そこで投げさせて“ヨシッ”というのをつかませたい。

　心配ばかりしとったら使えないですから。使えないんだったら選ぶ価値がないじゃないですか。だから練習試合がすごく大事だと思うんです」

今回の侍ジャパンで最も考慮したのは「バランス」。

――今回のメンバー選考で一番、考慮した点はどんなところでしたか？

「一番考えたのはバランスですね。ただ単に勝ち星とかだけで選ぶと優勝に貢献した広島の野村とか、シーズンになれば間違いなく10勝するソフトバンクの武田が入って来るんです。

　でも、WBCは短期決戦ですからね。だから岡田とかを選んだ訳です。必要なんですよ。先発投手は1枚、2枚、3枚か4枚。2番手からの勝負になるわけですから」

――そういう意味でのバランスを重視ですね。今回は名前の出た岡田の他にも宮西、秋吉、牧田にクローザーの松井裕と平野と従来の代表チームよりリリーフタイプが多めですね。日本ハムで抑えの経験もある増井もいますし……。

「増井は抑えもやったし先発もやったので、これが2番手でうまくいけるんじゃないですかね。

　あとは牧田をどう使うか。アンダースローは面白いと思います。

　いずれにしろ1つ確実に言えるのは、先発は3回しか投げられないかもしれないし、考え方としたら初回から繋ぎなんです。どうやって繋いでいくのか。

　確かに大谷はいなくなったけど、それでもいいメンバーが揃っています。

　いいメンバーが揃っているだけに、誰をどこでどう繋いでいくのか。誰が先発するにしろ、そこが一番大事ですね」

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