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ラミレス監督、Number独占告白。
外国人選手との交流は難しい!? 

text by

日比野恭三

日比野恭三Kyozo Hibino

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photograph byHideki Sugiyama

posted2016/12/14 07:00

ラミレス監督、Number独占告白。外国人選手との交流は難しい!?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

同じベネズエラ出身のロペスとラミレス監督。成績に波があったものの、ロペスとは9月時点で来季からの2年契約を結ぶほどの信頼関係にある。

「やはり交流戦は厳しいなと感じた」

――シーズンの最終成績が69勝71敗で5割に届かなかったことを思うと、ここでの6連敗が痛かった。

「たしかにターニングポイントだったとぼくも思っている。最低でも2勝できていれば5割には到達できたはずだ。ただ、やはり交流戦は厳しいなと感じたのも事実。あそこでイーグルスに勝てないようであれば、今後の交流戦も苦しい戦いを強いられることになる」

――6月20日にはセットアッパーの須田幸太投手を抹消しました。あとで聞いたところでは、本人は特に疲れは感じていなかったと話していましたが、やはりリリーフ陣も休ませながら使おうという意図だったのでしょうか。

「須田はすでにリリーフ陣の柱となる存在だった。彼が、疲れていないと話していたのはぼくも記憶しているが、アベレージで142~143kmは出ていたストレートが138kmくらいにまで落ちてきていたし、25球くらいの球数になると相手のバッターにつかまり始めてもいた。後半戦でも必要な投手だと考えていたからこそ、最短の期間で構わないから、いったん休養してほしかった」

ベイスターズが導入した「トラックマン」システム。

――同じ時期、ルーキーの今永昇太投手にもファームでの調整を命じました。

「交流戦のころの今永が疲れていたのは明らかだった。ストレートで三振を奪っていた開幕当初に比べればスタミナが落ちていて、2巡目にはバッターにつかまって失点してしまう。投球時、ボールを押し出すようなしぐさも見られるようになっていた。1年目でもあるし、ケガをして残りのシーズンを棒に振らせるわけにはいかないので、投手コーチと相談して休養に努めさせた。二軍に行っても投げさせなくていいと話していた」

――ベイスターズは「トラックマン」という、レーダー技術を応用した測定機器を導入していると聞きます。そこで得られたデータを投手のコンディションチェックの参考にすることはあったのでしょうか。たとえば今永投手のボールの回転数を見て、何らかの判断につなげたりはしましたか?

「ストレートでの奪三振率やスライダーでの奪三振率といったデータを参考にすることはあったが、トラックマンのデータを通して今永の状態を確認するということはしなかった。初回のマウンドに上がった時のボールや立ち振る舞いを見れば、その投手の状態はだいたいは判断できるからね」

【次ページ】 桑原将志がレギュラーになるまでのいきさつ。

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