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バルサの中盤軽視がいよいよ危険?
イニエスタだけが守るペップイズム。 

text by

横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2016/12/07 17:30

バルサの中盤軽視がいよいよ危険?イニエスタだけが守るペップイズム。<Number Web> photograph by AFLO

グアルディオラのエッセンスは、イニエスタに凝縮されている。MSNが今の強さの源だとしても、バルサの原点は彼にこそあるのだ。

ピケ「スタイルを取り戻したら俺たちは止められない」

 やはり中盤あってのバルサ。観ていた人誰もが思ったのがこのことだ。

 それゆえ試合後の記者会見では中盤に関する質問が出たが、自分の戦術的判断ミスを感じていたのか、ルイス・エンリケは返答を拒んだ。

 それでも反省と研究は為されたのだろう。3日後のCLボルシア・メンヘングラッドバッハ戦では、デニス・スアレスとアンドレ・ゴメスをイニエスタがリードする中盤がポジションを意識した丁寧なプレイで試合をコントロールした。結果は4-0という久しぶりの快勝。繋いだパス939本はCL新記録である。

 毎年の進化は良いが、正しい方向に進んでいるとは限らない。

 バルサは12月初めという十分に早いタイミングで修正のヒントを得た。

 マドリーとの差は依然6ポイントあるが、クラシコを1-1の引き分けで終えた直後、ピケは確信をもって口にしている。

「自分たちのスタイルを取り戻したら――今日すでにその一部は取り戻した――俺たちは誰にも止められなくなる。逆転は可能だ」

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