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20歳そこそこの選手が上位独占!
米女子ゴルフ界で起こる革命とは。
posted2016/11/29 07:00
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
とにかく、2016年の米女子ツアーは“ワカモノ”の強さが際立った年だった。
今季33試合のうち計25試合の優勝者は24歳以下である。
賞金ランク1~3位は20歳前後で独占した。
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1位はアリヤ・ジュタヌガーン(21歳/タイ)、2位リディア・コ(19歳/ニュージーランド)、3位はブルック・ヘンダーソン(19歳/カナダ)である。
さらにチョン・インジ(22歳/韓国)が、1978年のナンシー・ロペス以来、「ベアトロフィー(年間最少平均スコア)」と新人賞をW受賞したのだ。
ではなぜ、米ツアー歴1~3年という新参者が、ここまで米女子ゴルフ界を席巻したのだろうか。
今季、優勝を重ねた若手の特徴として「パー4、パー5でのバーディ数」が非常に多かったことが挙げられる。ここが強さの秘密を紐解くヒントとなる。
急に7割の選手のドライバーの飛距離が伸びた!?
実は米女子ゴルフ界で、今年は面白い現象が起こった。
去年に比べて、約7割の選手の「ドライバーの平均飛距離」がアップしたのだ。
例えば、平均飛距離260ヤード以上は15→35選手に増えた。日本ツアーは公式な記録として年間で測っていないため参考程度になるが、日本屈指の飛ばし屋の渡邉彩香のドライバーの平均飛距離は260~270ヤードと言われる。ここ1年間で、20選手が渡邉の飛距離に追いついたことになる。
本間ゴルフの海外プロ担当の桜木サミーは「この現象は、あらゆる要素が合致して起こったのかも知れません」と推測する。
「(ドライバーの飛距離のアップが起こるのは)クラブ開発のルール、道具の進化、選手の体、全てが化学反応のように、うまく組み合わさった時なんです」