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108年ぶりのワールドシリーズ制覇。
カブス戴冠と王朝の予感。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2016/11/05 11:00

108年ぶりのワールドシリーズ制覇。カブス戴冠と王朝の予感。<Number Web> photograph by AFLO

ワールドシリーズ史上に残る大激戦。勝利への執念が少しだけ上回ったのは1世紀の時を超えたカブスの方だった。

戦力を見ると来季以降も「王朝」継続させるのでは?

 振り返ってみると、第7戦のカブスは、新旧の戦力が面白いほど融合した攻撃を見せていた。8点の内訳を見ると、33歳以上の3人(ミゲル・モンテーロ+ベン・ゾブリスト+ロス)が1打点ずつ、24歳以下の3人(バエス+コントレラス+ラッセル)も1打点ずつをあげているのだ。残り2打点は、30歳のファウラーと27歳のリゾ。

 この光景を見ていると、カブスは来季以降も「王朝」を継続させるのではないか、という気がしてくる。今季終了後、FAの権利を獲得するのは、ロス(引退確定)、チャップマン、トラヴィス・ウッド、クリス・コグランなどだが、チャップマン以外の選手が去ってもダメージはそう大きくない。2017年から'20年のスパンで見ても、めぼしいところでは、'17年末にジェイク・アリエータ、'19年末にゾブリスト、'20年末にヘンドリクスがFAの権利を獲得する程度にとどまる。

 つまりカブスはそのころまで、現状維持もしくは現状プラスワンの戦力を保持することができる。内野を見渡しても、コントレラス+リゾ+バエス+クリス・ブライアント+ラッセルの布陣は、全員が20代の若さだ。そしてたぶん、球団副社長のセオ・エプスタインはぬかりなく次の一手を打ってくる。さしあたってはブルペンの強化だが、いまごろはもう、新たな秘策を練っているのではないか。

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