福原愛の名言
中国語で育てられた選手は技が多くなる。日本語だと、大雑把な感じになっちゃいます。
福原愛(卓球)
「中国語には、ドライブを打つ時にも細かい用語がたくさんあるんですよ。フットワークにも、スマッシュにも。日本語とは全然違います」と福原は言う。小学4年生で大阪のミキハウスで中国人コーチに指導を受け、中学生になるころには自然に中国語で会話ができるようになっていた。「ちょっと思いつくだけでも『ディエン』『ファリー』『コウシャ』といった言い方があります」。「『ディエン』は表ソフトラバーで打つスマッシュで、力の入れ具合としては30%ぐらいのイメージ。『ファリー』だと70%。力いっぱいというより、コースをコントロールしている感じでしょうか。『コウシャ』だと一撃で仕留める。これだと100%で打ちます」。このニュアンスを日本語で伝えようとすると、非常に長いセンテンスになってしまうが、中国語なら単語ひと言で済む。中国語で指導を受けた選手は自ずと細かい技術を身に付けやすくなる、という福原の主張にも肯ける。
Number795号(2012/01/12)
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