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権田修一がSVホルンで放つ存在感。
「結局、僕はこういう性格なんです」 

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西川結城

西川結城Yuki Nishikawa

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posted2016/09/09 16:30

権田修一がSVホルンで放つ存在感。「結局、僕はこういう性格なんです」<Number Web> photograph by AFLO

W杯最終予選に向けた日本代表の予備登録に、権田修一はしっかりと名前を連ねている。虎視眈々、という言葉がよく似合う。

ポポヴィッチや、フィッカデンティの教えが生きている。

 ただ、「まだまだ伸びシロがある。ここからですよ」と権田は視線を上げる。

「今は、守備だと相手ボールをサイドに追い出せない、または選手がボールを2度追いできない状態。そういう組織的な動きができないけど、1対1の強さやペナルティエリア内の粘りで何とか戦っている。個人の強さや能力はJリーグよりもレベルは上。ただ、せっかく僕ら日本人がいるチームなのだから、僕らの良さをこっちの選手たちの強さに加えていきたい。

 どのチームも、パワー任せの戦い方をしてくる。だからホルンがそこに組織立ったプレーを入れていけば、違いを出していける。GKとしても、守備組織の構築や人を動かすという仕事はやりがいがある。濱吉監督も結構意見を求めてきてくれる。今になって、いろんな監督のもとでやってきて良かったと思える。ポポさん(ランコ・ポポヴィッチ元FC東京監督)のパス回しや、マッシモ(・フィッカデンティ現鳥栖監督)の守備のやり方とか、すごく参考にしながらやっています」

 苦しい戦いが続くホルン。ただ権田は、「今の時期にしっかりスタイル作りを積み重ねていけば、必ず落ちないチームになる」と言い切った。それは本田が掲げるフィロソフィーと、同化する。待望の守護神がピッチへ。権田が最後尾から、本格的にチームを支える。

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