松山英樹、勝負を決める108mmBACK NUMBER
柔らかく人懐っこくなった松山英樹。
愛され度がわかるファンとの距離感。
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph bySonoko Funakoshi
posted2016/08/23 17:00
松山英樹は、日本で想像する以上に世界のゴルフファンから愛されている。英語も少しずつ上達中だ。
以前より人懐っこく笑うようになった松山。
きっと難しかったであろう2つの決意。その背後や前後には、チームの面々を始め、いろんな人々の助言や励ましもあり、その中から「今」へ戻ってきたからこそ、彼の体から外界に対するリスペクトのような念が漂っているのではないだろうか。
日本メディアの取材を終え、たくさんの米国人ファンから言われるがままにあっちに立ち、こっちに立ち、スマホに向かって笑う彼の笑顔は以前より自然で、優しくて、人懐っこくなっている。
日本語で「シャシン、トッテ」と声を上げた米国人女性は「カレッジデ、ニホンゴ、ベンキョーシタ」そうで、数分前、松山が思わず日本語で返した「ちょっと待ってね」も、彼女はちゃんと理解していた。
ファンと通じ合い、愛され、米ツアーに溶け込んでいる。そうやって彼は居場所をクリエイトしながら、どんどん大きく強くなっていく。
そう、松山英樹の成長は、これからが本番だ。