ダビッド・ドゥイエの名言
勝者は誰なのか、戦う前にわかりはしない。それが私の生きた世界なのだ。
ダビッド・ドゥイエ(柔道)
2016/08/11
シドニー五輪柔道100kg超級決勝で、日本の篠原信一と対戦。篠原の内股すかしで一本が決まったかに思えたが、審判は逆にドゥイエの有効と判断。この世紀の“誤審”によりドゥイエは金メダルを獲得した。この試合のことを問われると、「どちらが勝ったかは当事者にしかわからないのです」。「表彰台に立つ、すでに選手は義務を果たしている。最も高い場所、次の高さ、その次。まるで些細な違いだ。ひょっとすれば熱意、意欲の差の表れかもしれない。それこそが試合の美と力を構成する」と続けた。
Number520号(2001/04/05)