リオ五輪PRESSBACK NUMBER
盟友・萩野の金メダルを称える潔さ。
銅獲得、瀬戸大也もやはり大器だ。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byJMPA
posted2016/08/07 16:20
男子400メートル個人メドレーのメダリスト。銀メダルはアメリカのチェース・ケイリシュとなった。
「東京五輪こそはワンツーフィニッシュを」
「リオのプールは今までで一番泳ぎやすい。タイムは速すぎてビックリするくらい。ニヤリとしました。いい色のメダルを取れると思う」。昨年衝撃を受けたラーキンに自分が重なるほど、自信を持っていた。
3位に終わったことは悔しい。しかし、平井伯昌ヘッドコーチが「大也はレース巧者。レースをしながら気持ちを盛り上げていけるし、レースの機微をよく知っている。そこは萩野より優れていると思う」と語るように、今後再び萩野を超えていくポテンシャルは十分にある。
「今回の結果は、公介がロンドンからの4年間をみっちり頑張ってきた成果だと思うし、自分は力を出し切れなかった。次の東京五輪では、自分も4年間みっちり準備して、次こそはワンツーフィニッシュできるように頑張りたい」
8日には200mバタフライがある。400m個人メドレーの借りを東京五輪で返す前に、リオでももう一度輝けるチャンスはある。
敗れた後にこそ劇的な成長曲線を描けるのも瀬戸の強みだ。バタフライのレースにも期待したい。