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26年目のG1クライマックス。
棚橋弘至、ぶっ壊れた「エース」。 

text by

原悦生

原悦生Essei Hara

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photograph byEssei Hara

posted2016/07/27 17:30

26年目のG1クライマックス。棚橋弘至、ぶっ壊れた「エース」。<Number Web> photograph by Essei Hara

棚橋のモットーである「疲れない、落ち込まない、あきらめない」で、この最大の危機を乗り越えられるか?

どうする棚橋弘至? 今度は本当に崖っ淵だぞ!

 本人が否定しても、棚橋がまだ「リハビリ中」なのは明白だ。プロレスラーのサガで、戦いながら失った感触をつかんでいく過程なのだろうが、それが本人によって計画的にプログラムされたものなら、ピークをどこにもっていくかだ。

 優勝決定戦あるいはそれに準じた時期が理想的だが、そうこうしていると、8月12日に組まれている両国国技館でのオカダ・カズチカ戦が、棚橋にとって悪い意味での消化試合になってしまう可能性を否定できない。

 それまでは、満足のいく勝ち方ではなくても、そのキャリアから頭を使って、がむしゃらに丸め込んででも白星を重ねるしかない。

 優勝決定戦進出へのかすかな望みは、同じ札幌で同ブロックのオカダが丸藤正道に敗れているということだけだ。

 さあ、どうするエース?

 どうする棚橋弘至?

 今度は本当に崖っ淵だぞ!

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