試合を観戦して、新戦力のイメージを膨らませる。

「ポルトガルを始め世界の強豪チームと試合ができるのは、チームにとってすごく重要ですし、いい経験になる。そこで成長した選手が出てくれば、それがチームにとってプラスになります。自分はボランチですけど、ボランチで出場した選手が結果を残して成長してくれば、また新たな競争にもつながりますからね。キャプテンだからスタメンとは思っていないですし、このチームは常に選手が切磋琢磨して全員でやっていくというやり方が合っていると思うんで、みんなの活躍に期待したいです」

　選考が中心と遠藤は割り切って考えている部分があるのだろうが、チームがどういう戦いを見せるのかは、キャプテンとして気になっているようだ。

「もちろん試合は見ます（笑）。特に戦術的なところですね。この試合は戦術的にうまくいっているのか、そうじゃない場合はどういうところがうまくいっていないのか。球際は強くいけているか、攻守の切り替えは素早くできているかとか……。

　もちろん、選手個々の特徴もみます。新しい選手が入った場合、この選手はどういう特徴があるのか。周囲の選手とどう連係できるのか。そしてその選手が入ることでチームはどう変わるのか。テレビから情報を得て、いろんなイメージを膨らませていけたらと思います」

OAとの融合でも、「自分が果たすべき役割がある」。

　今後はOA（オーバーエイジ）枠について情報が飛びかうだろうが、U-23日本代表の情報については山道守彦強化本部長（浦和）を通して遠藤は情報を入手している。そして、Jリーグの試合後も貴重な情報交換の場だ。川崎戦後（4/24）は手倉森監督と話をし、名古屋戦後（4/29）は秋葉忠宏コーチから「呼べないがチームでがんばってほしい」と声をかけられた。仲が良い選手から直接話を聞くこともあり、何も分からないまま次の招集を迎えるわけではない。遠藤が次回U-23日本代表に合流するのは、6月29日南アフリカとの親善試合になる。

「6月の試合の時には、OAが入るのかどうかハッキリしている。OAが入った場合は、また違うチームになると思うので、限られた短い時間の中でどういう風にチームを作っていくのかが試される。OAとの融合をうまく進めるために自分が果たすべき役割があると思うので、それをキャプテンとしてしっかりやっていきたい。それにトゥーロンを経て、すごく成長する選手が出てくるかもしれない。6月、自分も成長してみんなとやれるのが楽しみです」

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