伊調馨の名言
ちびっ子の頃から20年以上やってきたのに、それまでは感覚だけでやってきたので、レスリングの神髄を全く知らずにいました。それで“オリンピックチャンピオン”だなんて、恥ずかしくて。
伊調馨(レスリング)
2015年の世界選手権で前年に続き、全試合フォール、テクニカルフォール勝ちを収め、失点0の完全優勝。それなのに伊調の自己採点は「25点」と落第点をつけた。「どんな戦いでも、勝てば100点という選手もいるでしょう。私自身もアテネ、北京オリンピックまではそうでした」という。「でも、いまは勝つことがいいとは思いません。大切なのは内容。練習してきたこと、目指してきたレスリングが全くできませんでした。だから、自分に厳しく点数をつけました」。北京五輪後、男子の選手やコーチと接する機会が増え、理論的なレスリングを改めて学んだことで、伊調は目覚めた。類い希なるセンスに加え、理詰めの戦い方を追求する伊調の前に、敵はいない。
Number898号(2016/03/17)
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