詳説日本野球研究BACK NUMBER

奪三振率と与四球率がキーレコード。
前年の成績でブレーク投手がわかる。 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

PROFILE

photograph byNanae Suzuki

posted2016/02/20 10:30

奪三振率と与四球率がキーレコード。前年の成績でブレーク投手がわかる。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

今よりも一回り細かった1年目の藤浪晋太郎。2000年以降、高卒新人の10勝は田中将大と2人しか達成していない。

広島には奪三振率が10を超える24歳が!

<パ・リーグ>
◇坂田将人(福岡・祐誠高23歳→ソフトバンク'10年5位)
 9試合、47回、3勝2敗、防御率2.11、与四球率1.34、奪三振率7.85
◇高梨裕稔(山梨学院大25歳→日本ハム'13年4位)
 21試合、114.2回、11勝6敗、防御率3.38、与四球率3.22、奪三振率9.58
◇二木康太(鹿児島情報高21歳→ロッテ'13年6位)
 26試合、94回、3勝3敗、防御率3.45、与四球率2.20、奪三振率6.13
◇佐藤峻一(道都大25歳→オリックス'12年2位)
 22試合、74.2回、5勝5敗、防御率4.46、与四球率3.25、奪三振率6.03
◇山田修義(敦賀気比高25歳→オリックス'09年3位)
 15試合、55.1回、5勝1敗、防御率4.39、与四球率3.25、奪三振率8.46
◇安樂智大(済美20歳→楽天'14年1位)
 19試合、49回、4勝1敗、防御率2.57、与四球率2.39、奪三振率6.43
◇濱矢廣大(Honda鈴鹿23歳→楽天'13年3位)
 13試合、47.2回、3勝4敗、防御率3.40、与四球率3.02、奪三振率7.55
<セ・リーグ>
◇今村信貴(大阪・太成学院大高22歳→巨人'11年2位)
 18試合、89.1回、8勝4敗、防御率3.12、与四球率1.81、奪三振率6.25
◇岩貞祐太(横浜商科大25歳→阪神'13年1位)
 17試合、95.2回、5勝4敗、防御率2.82、与四球率3.57、奪三振率7.81
◇島本浩也(福知山成美高23歳→阪神'10年育成2位)
 20試合、43.2回、3勝2敗、防御率4.95、与四球率2.27、奪三振率9.48
◇横山雄哉(新日鉄住金鹿島22歳→阪神'14年1位)
 16試合、91.1回、6勝4敗、防御率2.36、与四球率1.97、奪三振率7.59
◇薮田和樹(亜大24歳→広島'14年2位)
 12試合、57.2回、6勝1敗、防御率2.50、与四球率3.28、奪三振率10.14

 もちろん、ここに挙げた投手が全員活躍することは難しいだろう。キレのあるストレートと変化球、さらに正確な変化球を持っていることは重要だが、数値化が難しい精神的な強さも、レベルが高くなればなるほど重要になってくる。たとえば上記の楽天・濱矢はファームで与四球率3.02とよかったが、一軍では8試合(10回)投げ、与四球は9だった。与四球率は実に8.10。この部分をどう改善していくのか、そこには精神面の影響が大きくなってくる。

 ちなみに西武の誠(本名は相内誠)は昨年ファームで142.1回投げ、12勝7敗、防御率4.24、与四球率4.11、奪三振率7.59の成績を残している。与四球率は物足りないがプチブレークは十分に可能な素材と注目している。

関連記事

BACK 1 2 3 4
藤浪晋太郎
山本昌
三浦大輔

プロ野球の前後の記事

ページトップ