ウィリー・バンクスの名言
私の三段跳びは面白かった。ほかの選手は戦い、私は遊び。
ウィリー・バンクス(陸上)
2016/01/21
1985年から1995年までの10年間、三段跳びの世界記録を保持していたバンクスは、エンタテイナーでもあった。出番を待つ間に観客席で子供と戯れ、ダンスを披露する。今ではあたりまえとなっている手拍子を要求し、大歓声の後押しを得たのもバンクスが元祖である。「競技が始まった。でも私の前の12人、みんなファール。面白くな~い!(笑)それで自分だけでも頑張ろうと思って、集中するために、3回拍手。そしたら酔っ払ったおじさんたちが真似をした。パンパンパン。『やめろ!』と怒って跳んだら、いい記録が出た」。酔っ払いのおじさんが、競技場の雰囲気を変えたのだ。
Number479号(1999/09/09)