シュート意識を持ってトラップすれば、迷わない。

　トラップでも「強気」がキーワードなのだ。

「前のシーズンは色々な選手を見ながら、『どこに止めようか？』と考え、一歩遅れるところがあった。今は自分がシュートレンジに入っているんやったら、シュートのイメージを持ってファーストタッチをしていく。そのスムーズさとかは全然違います。だからこそ、今シーズンはスムーズにシュートにいけて、迷わずに振り抜いている。そして、決めるというシーンが多い」

　ゴールを決めるのだという意志が、強気のプレーを生み出してくれた。そして、そのプレーがゴールをもたらす。そうした良い循環のなかに身を置き、彼は結果を残し続けている。

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　所属クラブで結果を残しているなかで代表に呼ばれた。それでも、与えられたチャンスはごくわずかだった。だから、悔しさをかみしめることになった。

　だが、忘れてはならない。若くして味わう悔しさは、成長への養分となる。悔しさをザルツブルクでの戦いにぶつける権利を得た意味は、決して小さくはない。