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続々開催される新・格闘技イベント。
世界的UFCブームを、日本が猛追! 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph bySusumu Nagao

posted2015/09/27 10:50

続々開催される新・格闘技イベント。世界的UFCブームを、日本が猛追!<Number Web> photograph by Susumu Nagao

第22回全日本アマチュア修斗選手権大会の様子。大会会場にいた佐藤ルミナ理事長。

新生K-1の未来を見た試合。

 結果は判定3-0、左フックでダウンを奪った木村の勝利。

 順当といえば順当だが、中身は濃かった。新鋭のチャレンジを受けて立つ立場に「今までとは違うプレッシャーがあった」という木村だが、不安を振り切るように左右のフックで前進を続けた。いわく、極度の重圧は「K-1を背負う人間の宿命だと思った」。

 一方、敗れた17歳は判定を聞く前から泣きじゃくり、インタビュースペースでも涙が止まらなかった。悔しくてたまらない。鋭いワンツーで木村を脅かすなど、手応えもあったからこそ悔しい。何より、本気で勝つつもりだったから、負けて涙が出るのだ。そして言った。

「次やったら絶対に勝ちます」

 彼もまた、K-1のメインイベンターにふさわしい選手だった。近い将来、2人は再戦するだろう。おそらくタイトルマッチで。新生K-1には未来がある。未来しかない、といったほうがいいかもしれない。

修斗もMMAの組織としてケージ導入。

 同じ9月22日、小田原アリーナでは全日本アマチュア修斗選手権が開催された。

 これまで数々のチャンピオン、トップ選手を輩出してきた伝統の大会を今、取り仕切っているのは佐藤ルミナ。かつて“修斗のカリスマ”と呼ばれた男は、日本修斗協会のアマチュア委員長として辣腕を振るっている。この夏の新人事で、協会の理事長にも就任した。会長は別にいるが、実務面でリーダーシップを発揮するのはルミナということになるのだろう。

 今年の全日本大会はケージを2つ使っての開催。選手サイドからの要望を受けてのことだという。確かに、世界の舞台で勝てる選手になるには、アマチュアからケージでの経験を積んでおいた方がいい。

 以前は「修斗は修斗という競技」だとされ、他団体とは一線を引いてきた。大会パンフレットにも、他団体での戦績が掲載されていなかったほどだ。

 だがルミナは修斗をMMA組織の一つとして捉え、その中で「修斗を強くなるための最短のシステムにしたい」という。だからケージ導入にも躊躇がなかった。

【次ページ】 女子選手の強化に、大晦日の格闘技イベントも!

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