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山口蛍「ミドルはヘタやなって」
テヘランで自分の“色”を出せ! 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2015/09/08 10:40

山口蛍「ミドルはヘタやなって」テヘランで自分の“色”を出せ!<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

ボランチのスタメン争いは熾烈だが、守備の局面において山口蛍の存在感は際立っている。アジア相手には攻撃の比重も大きくなるため、そこでの成長に期待が集まる。

アウェーのテヘランは山口が生きる環境?

 アフガニスタン戦は中立国(テヘラン)での開催だが、かなりアウェーを感じることになりそうだ。イランは日本にとって、非常にアウェー色が強い場所だ。ジーコジャパンの時には、ドイツW杯最終予選でテヘランでイランと戦い、1ー2で敗れている。遠藤保仁が、北朝鮮と戦った平壌よりも、アウェーで9万人が入ったイランに恐さを感じたというほど、その雰囲気は独特のものがある。だが、むしろそういう厳しい試合になれば山口のプレーがより生きてくる。

「拮抗した厳しい試合になれば、より自分の強みというか良さが生かせると思う。仮に相手が引いた状態でもミドルを打ったり、もっと考えて攻撃のバリエーションを増やしていきたい。あと、ハリルホジッチ監督になってからアウェーで勝っていないんですよね。アウェーでの勝ち点はすごく大きいし、絶対に勝ちたいなと思っています」

 アフガニスタン戦は、カンボジア戦と同様に海外組が中心のスタメンになるだろう。だが、カンボジア戦のように香川に遠慮したり、監督の指示を愚直に守るだけでは本来の良さを発揮できない。

 監督の指示を守ることにとらわれてアクションを起こせずに勝ちを逃し、後悔したブラジルW杯を忘れていないならば、自分のカラーを前面に押し出してプレーすべきだ。それが代表で絶対的な選手になるための条件であり、チームをより強くすることに繋がる。アフガニスタン戦はチームにとって重要な試合だが、山口にとっても大勢の若手のひとりから代表のレギュラーになるための試金石となるだろう。

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