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北京は“ボルト伝説”始まりの地。
「俺の種目」200mで夢の18秒台へ。 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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posted2015/08/20 10:20

北京は“ボルト伝説”始まりの地。「俺の種目」200mで夢の18秒台へ。<Number Web> photograph by AFLO

ロンドンで劇的な復活を遂げ、満足気な表情で観客を煽るウサイン・ボルト。2017年の引退を表明している稀代のスプリンターを観られるのはあと2年だ。

今年の前半は不調に苦しみ、200mでは1秒以上遅く。

 ボルトも今年の8月21日で29歳になる。

 生まれつきとも言われる脊柱側弯症をわずらっていたこともあり、体には十分なケアを施さなければ、万全の状態でレースには臨めない年齢になった。

 世界陸上に向け、今年は4月に行われたリオデジャネイロのレースを皮切りに、オストラバ、ニューヨークのレースに登場した。勝つには勝ったものの、本人は不満が残るレースが続いている。ニューヨークでは、200メートルのタイムは自身の記録から1秒以上遅い20秒29。レース後は、こんなコメントを残している。

「コーナリングはひどいものだったよ! 自分のキャリアでも最悪のコーナリングだったかもしれない」

 そしてこう付け加えた。

「自分自身が築き上げてきた“レガシー”は重要なものだ。でも、今シーズンはスムーズな走りが出来ていないし、どこが問題なのか、コーチとよく話し合ってみるよ」

「俺の種目」200mで夢の18秒台に挑む。

 そして実際、修正は功を奏す。

 7月24日のロンドンでのレースでは、100メートルで9秒87をマークして優勝、メディアは、“Bolt is Back!”と興奮、復活を印象づけた。ボルト自身も納得のレースだったようだ。

「タイムのことは気にしていなかったさ。でも、自分の調子が戻ってきていることは練習の段階で分かっていた。スタートさえうまくいけば、大丈夫だってね。予選の飛び出しはうまくいった。決勝はダメだったんだ。途中からは集中力を取り戻せたので、コーチもラスト50メートルの走りについては満足しているみたいだ」

 そしていよいよ世界陸上。

 ボルトのターゲットは、100メートルと200メートルでの金メダルだが、特に「俺の種目」と言い切る200メートルでは、夢の「18秒台」への期待がかかる。

 レジェンドは新たな伝説を作ることが出来るか。

 衝撃の走りを見せた北京オリンピックから7年が経った。ボルトが北京に帰ってくる。

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#ウサイン・ボルト
#オリンピック・パラリンピック

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