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内田篤人が語るCLスポルティング戦。
「思い通りにやっちゃおうかなと」 

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph bySports Graphic Number

posted2014/10/28 16:30

内田篤人が語るCLスポルティング戦。「思い通りにやっちゃおうかなと」<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。

「ある程度、思い通りにやっちゃおうかなと」

――ディマッテオ新監督からは何と言われている?

「言っていることはそんなに変わらない。コンパクトに守備して、みたいな」

――サイドチェンジをして右サイドの高い位置で受ける時に、守備のバランスはどう考えているのですか?

「でも(高い位置だけでなく)オレが低い位置でもらおうとしていたら、『それでいい』と言っていたから。いつも監督はオレに対して『前に行け、前に行け』と言うんだけど、オレは前が詰まっているときはできれば低い位置でもらいたいから。それは監督も言っていたし。ある程度、自分の思い通りにやっちゃおうかなと」

――そのあたりは自分の判断でやっていいと?

「まあね。でも、最初だからちょっと言うことを聞いているけど。慣れてきたら、やりたいようにやって」

――前半の頭にナニからボールを上手くカットしましたが。

「ああいう選手はターンをパッとやるのが上手いから。そこだけ気をつければ、あとはガツッと。最初(のマッチアップ)だったし、いこうかなと思ったら、上手くとれただけかな」

――90分の駆け引きを考えた上でのプレー?

「うん。最初のプレーで相手を乗らせると、技術あるから。キレが命の選手は最初に乗らせると後々響いてくるからね」

「ああいうところでボール取りたいんだよね」

――逆に後半の2点目のPKを取られたシーン。裏を取られたような感じでしたが?

「いつもあそこにパスを誘うんだけどね。本当は相手のパスは外に出させて、そこから1対1(のディフェンス)なんだけど。あそこまで寄せきっちゃうと相手の選択肢は裏に出すしかないから。このやり方でオレは、ブンデスとかで全部取ってたんだけどな。今日も取れそうだったけど、ボールを巻き込む(ようにスライディングで奪う)ときに失敗した。左足でいっちゃった」

――あのシーンまですごくうまくいっていたと思うけど、あのシーンだけ“あれ?”という感じだった。

「ああいうところでボール取りたいんだよね、あそこに誘って」

――あと半歩くらいだった?

「巻き込むのをミスしただけ。ポジショニングもタイミングも、タイミングはもう少し早くても良かったかな? あそこに(相手の動き出しを)誘ってターンして、クルッと持ち出してという流れの中の、『クルッ』というところでミスった」

――それが出来るかどうかに違いがあると?

「あれをやるようなディフェンダーはあまりいないと思うんだよね」

――あれは自分自身のミス? あるいはCLの舞台で相手のスピードが上回っていたからなのか。

「あれは俺のミスだね。ちょっと欲出たね」

――本来ならばパスを外に出させた方が安全ですし……。

「うん、安パイだし、それが教科書通りのやり方なんだけど。それよりも詰めてここに出させて、ていうのをやると、ディフェンスしなくていいから」

――撒き餌を巻いておく、というようなイメージですか?

「そうそう、後はタイミングと相手のスピードに。ま、サイドバックの話になっちゃうからさ(笑)」

ほかにもディマッテオ監督の印象、ザッケローニとの比較などを語っている
内田選手。他にも岡崎選手、香川選手と日本人情報満載です。
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