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山本真弘が肌で感じた、
世界との圧倒的な力の差。
~61kg級王者ヴィールセンへの挑戦~
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph byBen Pontier/EFN
posted2011/01/05 06:00
右ハイを放つスリナム生まれのヴィールセン。9月にミッシェル・ピノを破り王者となった
これが世界の壁なのか。12月11日(現地時間)、ギリシャで行なわれた欧州最大の格闘技イベント『IT 'S SHOWTIME』で山本真弘はセルジオ・ヴィールセンの保持する61kg級世界王座に挑戦したが、3RTKO負けを喫した。
スピードマスターと呼ばれる山本はフェザー級から60kg級では国内で敵なし。63kg以下のK-1ライト級では体格差に泣いたが、本人も周囲も「61kg級ならば、世界で十分通用する」と読んだうえでの挑戦だった。
もっとも、たかが1kg、されど1kg。国内の60kg級では全く感じなかったパワーの差も、海外の61kg級では大きなハンディとなって現れた。山本は想像以上に王者の圧力が強かったと振り返る。