Number Do MoreBACK NUMBER
<フルマラソン、みんなのマイ・ルール> 参議院議員・弁護士 丸山和也 「右足を出したら、次は左足を出す。ただそれだけだよ」
text by
柳橋閑Kan Yanagibashi
photograph byTakuya Sugiyama
posted2013/05/08 06:00
24時間テレビの100kmマラソンでお酒を飲んでいた!?
そうはいっても、『24時間テレビ』の100kmマラソンは長かったね。あのときいちばん注意したのはお酒。飲まないってことじゃなくて、忘れずに持っていくということ(笑)。当日こっそりウイスキーのミニボトルを鞄に忍ばせておいたんですよ。それを夜中の長めの休憩のときに隠れて飲んだら、うまかったなあ! いい気つけ薬になりました。大量に飲んだらだめだけど、フランスのメドックマラソンなんか、ワイン飲みながら走るじゃないですか。あれに比べればかわいいもんですよ。あと抹茶も持って行ったね。最後、都内に入ったとき、自分でたてて伴走の坂本雄次さんたちと乾杯したんだけど、あれはちょっと風流で楽しかったな。
当時は59歳で番組史上最高齢のランナーでした。いまでも100km部門では最高齢だから、75歳あたりでもういちど走って、記録にとどめを刺そうと思ってる(笑)。もうひとつの目標は走れる100歳でいたいということ。100kmは無理でもハーフぐらいは走りたい。歩く、走るというのは人間の基本だし、人生には長時間やることでしか得られないものってあるんだよね。一番面倒くさくてつらいことが、一番の充実感、爽快感をもたらしてくれる。いい意味での自己満足、達成感を得たいと思ったら、マラソンほどいいスポーツはないと思いますよ。
【丸山和也さんのマイ・ルール!】
42.195kmを完走しようと思わず、身体を動かしていればゴールは勝手に近づいて来るんだ。右足を出したら、次は左足を出す。ただそれだけだよ。