松井秀喜の名言 

'02年の日本シリーズは、巨人が4連勝で西武を下し、日本一に輝いた。優勝を決めた翌日の午後8時、監督の原辰徳に松井秀喜から電話があった。「監督、お話があります。テレビ出演が終わってから僕と会っていただけませんか」。スポーツ番組のゲスト出演を終えた深夜、ホテルオークラの一室で原を待っていた松井は、自分からメジャーへの移籍を切り出したという。「もう考えは変わらないか」と尋ねた原に対し、松井は「変わりません」と決意のほどを告げた。ジャイアンツにとって主砲である松井が抜けることは大きな痛手である。それでも原は松井の意志を尊重し、新たな挑戦にエールを送ったのである。

Number563号(2002/11/21)