ロンドン五輪代表、最大の挑戦BACK NUMBER
ユース世代が負け続けてきた韓国。
疲労困憊の関塚ジャパンに勝機は?
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byRyosuke Menju/JMPA
posted2012/08/10 15:35
吉田は「お互いのやり方は分かっている。気持ちの強い方が勝つ」とコメント。両国代表ともに準決勝から中二日で迎える3位決定戦。体力の限界を超えた死闘となるのは間違いない。
局面局面で絶対に負けない、泥臭いプレーを見せてくれ!
過去、各ユース代表チームがアジアで負けた時は実力的にも差があったが、そもそもプレーが消極的だった。あの時の、韓国相手の敗戦が本当に悔しいと思えるなら、そして、本当に銅メダルがほしいと思うのなら、気持ちを前面に出してファイトできるはずである。
最低限、局面局面では絶対に負けないという気迫と泥臭いプレーを見せてほしい。スマートなプレーだけでは世界で勝てないことは、メキシコ戦でもう十分理解できたはずである。
「最後は、笑って帰りたい」
大津はそう言ったが、このコメントは全選手の総意でもあろう。
この韓国戦は、これまでの借りを全て返し、逆に韓国に「因縁の相手」と末長く記憶させ、44年ぶりに銅メダルを獲得するという……すべての舞台が整ったラストゲームになる。