全員野球の広島が台風の目？　落合予言は的中するか。

「（カープは）機動力があるし。よそは4番を中心に打線を組んでいくんだけど、（栗原・ニックの）4番二人が消えて、全員で点数を取りに行く野球をするんじゃないかと思う。その時に台風の目になるのかな」

　ポイントゲッターである4番に頼らず、チーム全体で点を取りに行く。落合氏が言うように4番がいなくなり“全員で点を取りに行く野球”に火が付いたのかはわからないが、それまでチーム打率.220ほどだったチームが、ニックが抜けて以降の4試合では、チーム打率3割。特に8、9回で3点差を追いついた13日のロッテ戦のように、終盤戦での粘りを発揮し2勝1敗1分けといい形で交流戦を締めくくっている。

　チームの中核となる4番不在の大ピンチは、ある意味で違うチームに生まれ変わるチャンス。この難局、真の4番打者が生まれる契機となるのか、はたまた全員野球で乗り切るのか、あえなく沈没か。今季“破天荒”を謳うカープだけに、今後、何かやってくれそうな気はするのだが。