野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
さらば、愛しの山下書店東京ドーム店。
“文系野球の総本山”が閉店間近!!
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byHidenobu Murase
posted2012/01/20 10:30
山下書店東京ドーム店・岡野淳一店長の雄姿を店頭にて撮影。ちなみに、1月29日は東京ドームではイベントが無く、後楽園ホールでは、お昼からDDTプロレス、夜には新日本プロレスの興行が開催予定である
半世紀の歴史に幕を下ろす……山下書店よ、ありがとう。
だからこそ、重ね重ね惜しまれる。そして当たり前のようにあったこの50年。後楽園という男の聖地で、スポーツと本を最前線で結びつけてくれていた山下書店の偉大さが身にしみる。ああ、辛い。読者として書き手として、観戦者としても、この喪失感は埋めがたい。これからどこへ行けばいいのか。誰か教えてください。
「僕も困りますよ。ここの仕入れで慣れてしまったので、今後、普通の書店員としてやっていけるのか(笑)。ただ、この半世紀、球場に来たお客さんにスポーツの違う魅力を伝えられたと自負していますし、お客さんにも十分に愛してもらい感謝しています。本当に、今までありがとうございました」
1月29日で山下書店東京ドーム店は半世紀の歴史に幕を下ろす。今なら閉店フェアで対象商品を3000円以上買うと「そこら中から集まってきた」という、お宝グッズが当たるそうだ。文系野球ファンの方々よ、今のうちに行っておくことをお勧めする。1位の賞品が「ザ・デストロイヤーの直筆サイン入りマスク」とかいうこんな店、これから探そうとしてもどこにもないのだから。